舟山旅行ガイド

1. 普陀山 :中国四大仏教名山の一つで、「海天仏国」と称される観音菩薩の聖地。普済寺や法雨寺などの古刹が香火絶えず、南海観音像が壮麗にそびえる。千歩沙で潮音と波の音に耳を傾けながら心を浄化。仏頂山の慧済寺は参拝必須で、山海の絶景が広がる。

2.朱家尖 : 白砂青松のビーチとマリンスポーツで人気。国際砂彫刻フェスが開催される南沙ビーチは夏の海水浴に最適。大青山沿海道路は山海が織りなす絶景ドライブルートで、奇岩の眺めが運転愛好者を魅了する。

3. 東極島 : 映画『後会期』で注目された中国最東端の有人島。ミャオズーフ灯台、東福山の「第一縷陽光」スポット、青浜島の漁村建築群はフォトジェニックな風景が広がる。

4. 嵊泗列島 : "東洋の小さなギリシャ"と称される島々。枸杞島の廃村は蔦に覆われたおとぎ話の世界。嵊山島の東崖絶壁から望む夕日は圧巻。

5. 沈家門漁港 : 世界三大漁港の一つで、舟山の漁業文化を体感できる。夜は活気ある屋台で水揚げされたての海鮮を現地スタイルで味わえる。

6. 桃花島 : 金庸『射雕英雄伝』で知られる武俠の島。黄薬師ゆかりの地で、射雕英雄伝テーマパークでは小説の世界観を再現。桃花峪の奇岩、安期峰の雲海、塔湾の白砂が印象的。

7. 岱山島 : "蓬莱仙島"と呼ばれ、東中国最長の魯蘭青沙ビーチ（3.6km）が黄金に輝く。東沙古鎮の明清建築、双合石壁の海蝕奇観、秀山島の泥テーマパークがユニーク。塩田文化と灯台がアートな雰囲気を醸す。

8. 白沙島 : 海釣り愛好者の隠れスポットで、透明度10mの青い海が広がる。青白い漁村家屋がサントリーニを思わせる。望夫崖の展望台からは島々のパノラマが楽しめる。

9. 六横島 : 産業と自然が調和する素朴な島。龍山古村は明清時代の漁村建築を保存。台門港は漁港情緒たっぷりで、懸山島はキャンプと満天の星空観測に最適。

10. 定海古城 : 舟山の歴史文化の中心地。中大街クリエイティブ街区は伝統と現代が融合。祖印寺の賑わい、舟山博物館の海洋文化展示が興味深い。明清時代の街並みを散策し、歴史の息吹を感じよう。

1. 舟山タチウオ : 舟山漁場を代表する高級魚。身が柔らかく脂がのっており、「清蒸タチウオ（蒸し物）」は素材の甘みを活かした定番料理。口の中でとろけるような食感が特徴で、地元家庭の日常的なごちそう。

2. 紅膏酔蟹 : 冬場のふくよかなガザミを塩と白酒で漬け込んだ逸品。鮮やかな赤色の蟹みそと透き通った身が特徴で、塩味と酒の香りが絶妙。おかゆの付け合わせや酒の肴に最適。

3. 黄魚麺 : 舟山漁師伝統の料理。天然の大型イシモチから取った白濁のスープに手打ち麺を合わせる。身は骨まで柔らかく、スープは濃厚で深みがあり、沈家門漁港の名物朝食。

4. 嵊泗淡菜 : 嵊泗列島産の天然ムール貝。身がぷっくりとして砂がなく、「葱油淡菜」や「淡菜炒年糕」など、うま味たっぷりで経済的な料理に。

5. 海鮮鍋貼麺 : 魚のアラで取った出汁をベースに、麺結び（豆腐皮で肉を包んだもの）、エビ、アカガイなどの海鮮を煮込む。透き通った甘いスープが特徴で、秋冬の体温まる一品。

6. 風鰻 : 冬限定の珍味。海ウナギを開いて天日干しし、蒸すとシルキーで噛み応えある食感に。塩気のある香りが酒の肴として人気。

7. 魚米之郷炒米麺 : 舟山風海鮮焼きビーフン。地元製ビーフンにエビ、ハマグリ、野菜を炒め合わせ、釜香（こがし香）が食欲をそそる漁師町ならではの味。

8. 螺醤 : 辣螺（辛味のある巻貝）や芝麻螺（ゴマ貝）を塩漬け発酵させた伝統調味料。ピリ辛で香り高く、ご飯にそのまま乗せたり、野菜炒めの隠し味に。舟山人のソウルフード。

9. 海鮮餛飩 : 薄い皮にエビ、白身魚、アサリなどの具がたっぷり。エビの殻で取った出汁に海苔と錦糸卵を散らし、何層にも重なるうま味が楽しめる。

10. 酒釀圓子 : 甘酒をベースに小さい白玉団子、クコの実、金木犀を加えた舟山風デザート。甘酸っぱく温まる味わいで、海鮮料理の締めにぴったり。

1. 申家門海産物乾物市場

舟山市最大の海産物流通ハブで、晒し干しの魚、エビの皮、干しムール貝など100種類以上の乾燥海産物を取り揃え、試食も可能です。真空パックの黄魚ジャーキーとミニエビの皮がおすすめで、持ち運びや保存に便利です。

• 住所：舟山市普陀区滨港路

2. 普陀山素食軽食店

佛教の素食軽食に特化した老舗店。代表的な「観音ケーキ」は蓮の実と山芋で作られ、佛典が印刷されたお茶薄焼きは上品で禅を感じさせるパッケージです。

• 住所：普陀山香花街12号

3. 舟山漁民画アートギャラリー

無形文化遺産である漁民画の公式ストアで、活気あふれる海洋テーマの作品をシルクスカーフや陶器カップなどの文化的なお土産に変えています。舟山らしい作品です。

• 住所：定海区文化広場16号

4. 東极島海産品店

東极島専用の特産品店で、「東极三種宝」として、辛い螺酱、海藻クリスプ、魚の骨スナックを取り揃えています。小瓶パッケージが理想のお土産となっています。

• 住所：東极鎮庙竹湖島埠頭隣

5. 岱山塩の言葉工房

伝統的な塩田に関連する文化体験ショップで、海塩チョコレートや塩漬けレモンなどの創造的な製品を提供し、DIYの塩彫刻活動も行っています。

• 住所：岱山県東沙古鎮塩業博物館内

6. 舟山国際水産品シティ

卸売レベルの海産物市場で、赤いクリーム酔蟹や漬け牡蠣などの即食パッケージ入りの新鮮な商品を取り扱っており、断熱バッグも無料で提供しています。

• 住所：普陀区興浦大道155号

7. 定海老舗菓子店

百年の歴史を持つ「涴井タンハードケーキ」で有名で、伝統的な木槌を使って製造されています。桂花とゴマの味が最も人気です。

• 住所：定海区中大街34号

8. 朱家尖海産ギフトボックスセンター

高級海産物ギフトボックスに特化したお店で、贈り物に最適です。

• 住所：朱家尖観光商品市場2階

9. 嵊泗列島特産店

嵊泗特産の干しムール貝、海藻の結び目、貝殻から作られた手工芸品を取り扱っており、洗練されたアーティスティックなパッケージが特徴です。

• 住所：嵊泗県蔡源鎮景海路

10. 普陀山仏教茶店

正真正銘の普陀山仏教茶を扱う公式店で、雨前龍井の等級に位置する「仏頂雲霧茶」を提供し、祝福された茶缶が無料で付属します。

• 住所：普陀山普济寺付近

春（3月から5月）：

舟山は目覚める気配で満ち溢れています。3月初旬には気温が8〜15°Cの間を推移し、海はしばしば薄い霧に包まれ、島々に神秘的なベールをかけています。4月になると、気温は12〜20°Cに上昇し、桜や桃の花が島々中で鮮やかに咲き誇ります。普陀山の古代寺院は花々の背景と相まってさらに威厳を増します。

• 提案：朱家尖の海岸歩道を散策したり、桃花島を訪れて花々を楽しむことをお勧めします。春の天候は予測不能なので、風を遮るジャケットと折りたたみ傘を持参してください。

夏（6月から8月）：

舟山は活気に満ちています。6月には雨季の始まりを告げ、継続的な霧雨と25〜30°Cの気温が特徴で、江南地方の典型的な湿気と暑さを体現しています。7月と8月には、最高気温がしばしば35°Cを超える夏のピークを迎えます。

• 提案：碧い海と晴れた空が最も魅力的です。南沙ビーチで開催される国際砂像祭は盛況で、申家門の夜市で提供される赤いクリーム酔蟹はたまらなく魅力的です。

秋（9月から11月）：

舟山を訪れるには最も快適な季節です。9月には夏の暑さが和らぎ、平均気温が約25°Cに下がります。10月と11月には、18〜22°Cの気温で晴れた空が広がり、少雨で安定した天候が続きます。泳ぐカニや大黄魚などのふくよかな海産物の旬の季節でもあります。

• 提案：嵊泗諸島を訪れて秋の色彩を楽しみ、枸杞島の廃村で童話のような風景を捉えたり、岱山島の鹿澜青沙ビーチで暖かい秋の陽ざしを浴びるのもいいです。

冬（12月から2月）：

舟山諸島は静寂に戻ります。平均気温は5〜10°Cの範囲で、雪はまれですが、刺すような海風が冷たさを感じさせます。この季節は普陀山の静かな仏教文化を体験したり、定海古城の伝統的な茶館でウォジンタン硬糕と普陀仏教茶を味わったりするのに最適です。

• 提案：海産物好きには干物や漬けムール貝などの冬の特産品をお見逃しなく。申家門の干物市場もショッピングに最適です。